転職の始め方

やりたいことがわからない20代が、最初にやるべき3つの行動とは?

「今の仕事、このままでいいのかな」
「でも、正直なところ“やりたいこと”がわからない…」

そんな気持ちを抱えたまま、なんとなく働き続けている人は少なくありません。
でも、心のどこかにあるその違和感は、これからのキャリアを考える上でとても大切なサインです。

この記事では、かつて「自分のやりたいことが見つからない」と悩んでいた僕自身の経験をもとに、
外資系IT企業に新卒入社し、いま採用面接や新人育成にも関わるようになった立場から、
キャリアを見つめ直すための“具体的な最初の一歩”をご紹介します。


1. 「やりたいことを“職業名”で決めなくていい」

多くの人が、「やりたいこと=職業名」だと思い込んでしまいがちです。
でも実際は、同じ職種でも企業や環境によって仕事内容も雰囲気もまったく違います。

僕自身も、就活中に「この仕事がしたい」と明確に決めていたわけではありません。
ただ、「こういう働き方がしたい」という気持ちははっきりしていました。

  • 成果をちゃんと見てくれる環境で働きたい
  • 自分で考えて動ける裁量が欲しい
  • 若いうちにいろんな経験を積んで、自分を成長させたい

そういった考えを深掘りしていった結果、今の外資系ITというフィールドにたどり着いたのです。

つまり、やりたいことがわからないときは、
「どんな職業に就きたいか」ではなく、「どんな働き方をしたいか」を考えることから始めてみてください。


2. 「“やりたくないこと”から探ってみる」

「やりたいことが見つからない」というとき、
実は「やりたくないこと」ならすぐに思いつく人も多いです。

たとえば、僕はノートにこう書いてみました:

  • 満員電車に毎日乗るのはつらい
  • 上司の感情で評価が変わる環境は合わない
  • 飲み会や雑務で仕事の時間が削られるのはもったいない

こうした「やりたくないことリスト」を書き出していくと、
自分が大切にしたい価値観や働き方の傾向が見えてきます。

学生時代、接客のアルバイトをしていたときに感じた違和感。
マニュアル通りに話すことが苦手だったことから、
「もっと自分の判断で動ける環境のほうが合っているんだな」と気づいたのも、こうした振り返りからでした。

「やりたいこと」がすぐに思いつかなくても大丈夫。
まずは「避けたいこと」「苦手なこと」をリストアップすることで、
その裏側にある“本音”が見えてくるはずです。


3. 「自分の中にある感覚を深掘りして言語化してみる」

キャリアの選択において、
他人の意見や周囲の評価を気にして進路を決めてしまう人も多いかもしれません。

でも、あとで迷ったときに立ち戻れるのは、
やっぱり“自分がどう感じたか”という視点です。

僕自身も、「自己分析が大事」とはわかっていたけれど、最初は何をどうすればいいのかわからず、ずっと手が止まっていました。
でも少しずつ、「なぜそう思うのか?」「どこにモヤモヤしているのか?」と問いかけていくうちに、だんだん自分の考えが整理されていきました。

たとえば、こんな問いを自分に投げかけてみるのがおすすめです。

  • どんなときに「自分らしくない」と感じるか?
  • どんな瞬間に「もっとこうしたい」と思うか?
  • 楽しかった過去の出来事に、共通点はあるか?

自己分析は、必ずしも「これが向いてる!」という正解を出すための作業ではありません。
むしろ、「自分はこう感じる人間なんだな」と気づくプロセスに意味があります。


コラム:僕が「働き方」を軸に企業選びをした理由

就活のとき、僕は「この会社に入りたい」というより、「こういう働き方がしたい」という基準で企業を見ていました。

たとえば、「結果を出せば若手でも任せてもらえる」「年次に関係なく意見が言える」「変化のある環境で、自分をアップデートし続けられる」──そんな環境に魅力を感じていました。

実際、今働いている外資系IT企業はまさにそういったスタンスを重視していて、若手でも大きなプロジェクトに関われたり、クライアントの前に立つ機会が早くからあります。

働き方を軸に考えたからこそ、自分に合った環境に出会えたと思っています。


よくある質問:「やりたいことは変わっていい?」

よく「今やりたいことがない自分はダメなんじゃないか」と悩む声を聞きます。でも、やりたいことは変わっていいし、変わるのが自然です。

最初から明確な夢を持っている人の方が少数派。多くの人は経験を重ねる中で、「これ好きかも」「これは違ったな」と気づきながら方向修正していきます。

大切なのは、“仮の方向”でもいいから今の自分で納得できる判断をして、行動を重ねていくこと。

その繰り返しが、いつか「自分だけのキャリア」を作っていきます。


補足:他人と比べすぎないことも大切

キャリアに悩んでいるとき、SNSや同世代の活躍が気になって焦ることもありますよね。

でも、他人と比べて「自分はまだこれしかできていない」と落ち込むよりも、
「今の自分にとって意味がある選択をしているか」に目を向けることの方が、はるかに建設的です。

僕自身、同期や他社の友人が転職や昇進しているのを見て、何度も焦りを感じました。
でも、そのたびに「自分は何を大切にしたいんだっけ?」と立ち返って、進む方向を微調整してきました。

キャリアはマラソンのようなもの。
一時的なスピードよりも、納得感を持って走り続けられる道を選ぶことが何より大切です。


ちょっとした行動が、未来を変えるきっかけになる

ここまで読んでくれたあなたは、きっと「何かを変えたい」という気持ちを少なからず持っているはずです。

完璧な答えを見つけることにこだわらず、
まずは自分にできる小さな行動から始めてみてください。

  • 通勤時間にキャリアに関する本を読んでみる
  • 気になる業界や職種について、情報収集をしてみる
  • 働き方に共感できる先輩に話を聞いてみる

その一歩が、思っている以上に大きな変化につながっていきます。

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