転職エージェント活用術

転職エージェントは「相談だけ」でもOK?迷ってる20代が使うべき3つの理由

1. 転職エージェントは“転職する人”だけのもの?

「転職エージェントって、転職を決めてから使うものじゃないの?」 そう思っていた時期が、僕にもありました。実際、そういうイメージを持っている人は少なくないと思います。

でも実際は、転職を“するかどうか迷っている段階”でこそ、エージェントの価値が最大化されることがあります。

僕自身、新卒で外資系IT企業に入社して以来、転職をしたことはありません。ただ、新卒1年目の終わり頃に「自分のキャリアはこのままでいいのか?」「本当にこの仕事が向いているのか?」という迷いを抱えたことがありました。

そんなとき、「相談だけでもいい」という情報を見て、いくつかの転職エージェントに登録して、話を聞いてもらった経験があります。結果として、今も同じ会社で働いていますが、そのときの相談経験は、自分の軸を明確にし、仕事に対する向き合い方を変える大きなきっかけになりました。

今回は、「転職するかどうか分からない」状態でも、エージェントを活用すべき理由を、実体験とともにお伝えしていきます。


2. エージェントの使い方は“相談”からでもOKな理由

「転職ありき」ではなく「選択肢を知る場」

転職エージェント=転職希望者のためのサービス、というイメージは根強いですが、実際の役割はもっと広いです。

エージェントは、求人の紹介だけでなく、以下のような役割も担っています:

  • 自分の市場価値の整理
  • キャリアの棚卸し
  • 現在の仕事の立ち位置を客観視
  • 将来のキャリア戦略の設計

特に20代〜30代前半のように、まだ経験が浅くて方向性に迷いやすい時期において、エージェントの壁打ちは非常に有効です。

情報の非対称性を解消する

転職市場には「企業から見たニーズ」と「個人が感じている自分の強み」にズレがあります。

エージェントを通して、

  • どんな職種が今注目されているか
  • どの業界が成長フェーズにあるか
  • 自分のスキルで応募できる案件の幅

などを知ることで、「今の自分はどこで通用するのか?」という客観的な視点が手に入ります。

転職をするしないにかかわらず、この視点は今後のキャリア形成に必ず役立ちます。


3. 新卒で外資系に入った僕が、実は相談していた話

僕がエージェントに相談したのは、入社して2年目のことでした。仕事にある程度慣れてきた一方で、「この先、ずっとこの職種を続けるべきなのか?」「他のフィールドでも力を試してみたい」といった迷いが頭をよぎっていました。

転職を強く考えていたわけではありません。むしろ、情報収集の延長でした。

そんな中で、あるキャリアアドバイザーと話したときに、こんな言葉をかけられたんです。

「あなたのように“転職するかどうかすら決まっていない人”ほど、早めに相談に来るのが正解です」

実際に、職歴やスキルを整理して話す中で、「自分の仕事の強み」や「伸ばすべき領域」が言語化されていきました。

結果として、転職はせず今も同じ会社で働いていますが、当時の相談経験があったからこそ、自分の仕事に対する納得感が大きく変わったと感じています。


4. 相談だけでも得られる“3つのリターン”

1. キャリアの方向性が定まる

他人にキャリアを話すことで、「自分は何にモヤモヤしていたのか」「本当は何を重視したいのか」が明確になります。頭の中でぼんやりしていた不安が、言語化を通じて整理される感覚があります。

2. 市場価値が可視化される

僕は当時、自分の英語力に自信がなく、それがネックだと思っていました。でも、エージェントからは「他の部分で高評価される可能性がある」というフィードバックをもらい、自信につながったのを覚えています。

3. “自分の武器”が見えてくる

自己流のキャリア設計は、どうしても曖昧になりがち。でもプロと話すことで、「この経験はこういう職種で活かせる」といった“翻訳”がされ、自分でも気づかなかった強みに出会えることがあります。


5. 実際に相談してみると分かる“気づき”

  • 「エージェント=ゴリゴリの営業」は一部だけで、多くの担当者は“話を聞いてくれる伴走者”だった
  • 現職の良さにも気づけた(比較対象ができたことで)
  • 転職しないという選択を“納得して”選べた
  • 数ヶ月後に評価面談があり、エージェントとの対話が面談準備にも役立った

つまり、エージェント相談は“転職を前提にしたもの”ではなく、“キャリアを自分で考えるきっかけ”として活用するのが正解だと感じました。

6. 転職するか迷っている人に伝えたいこと

「今の会社に不満があるわけじゃない」 「でもこのままでいいのか分からない」

そんな気持ちを持つ人にこそ、キャリア相談という選択肢を持ってほしいと思います。

転職はゴールではありません。自分のキャリアを“自分の意思で選ぶ”ための手段の一つです。

もし少しでも迷っているなら、エージェントと話してみる価値は必ずあります。僕自身、相談したからこそ、今の仕事に自信と納得感を持って取り組めていると感じています。

最後にひとこと。

相談は「行動」のうちに入る。悩む時間を減らし、動いてみた先に答えがあるかもしれません。

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