面接・選考突破のコツ

通る自己紹介の作り方|20代の転職面接で印象に残す話し方&テンプレ付き

「まずは自己紹介をお願いします」に詰まらないために

転職面接で必ずと言っていいほど最初に聞かれるのが、「まずは自己紹介をお願いします」です。

この最初の一言で、面接官があなたに抱く印象が大きく変わります。逆に言えば、自己紹介でつまずいてしまうと、その後のやりとりにも自信を持てなくなってしまう人も多いのではないでしょうか。

「何をどこまで話せばいいの?」
「志望動機とどう違うの?」
「職歴をただ並べるだけではダメ?」

そう思ったあなたに向けて、この記事では“通る自己紹介”の作り方をテンプレ付きで解説します。


自己紹介が面接の流れを左右する理由

自己紹介は、単なる形式的なステップではありません。ここには以下のような意味があります。

  • コミュニケーション力を測る
  • 論理的な構成で話せるかを見る
  • 自己理解の深さを判断する

つまり、「自己紹介=あなた自身のプレゼン」です。

この段階で興味を持ってもらえれば、後半の質問が深掘り型に変わり、あなたの強みを伝えるチャンスが増えます。逆に印象が弱いと、浅い質問で終わってしまい、せっかくの面接が「無難なまま」終わってしまいます。


よくあるNGパターン

まずは、「通らない自己紹介」でよくあるパターンを確認しましょう。

❌ 職務経歴の読み上げだけ

「新卒で●●に入社し、3年間勤め、その後××に転職しました……」と、履歴書をそのまま口頭で説明してしまうケース。これは面接官にとって新鮮味がなく、記憶にも残りません。

❌ 長すぎて要点が見えない

話し始めて3分以上経ってもまとまりがないと、「結局何が言いたいの?」という印象に。テンポも悪く、非効率に感じられます。

❌ 主語がなく成果が伝わらない

「チームでいろいろやってきました」ではなく、「自分がどんな役割を担い、どう貢献したか」が抜け落ちていると、評価されづらくなります。


自己紹介で伝えるべき3要素

印象に残る自己紹介には、以下の3つの要素が含まれています。

① 職歴と専門性の要約

面接官に「あなたが何者なのか」を1〜2文で理解してもらうことが大前提です。

例:「新卒でSIerに入社し、主に業務系システムの開発を担当。現在はITコンサルタントとして、製造業向けの業務改善支援に従事しています。」

この時点で、「業界」「職種」「スキル領域」が伝わるように意識しましょう。


② 経験と成果の具体例

あなたの「強み」が伝わるエピソードを短く紹介します。ここでは数字役割を使うと説得力が増します。

例:「直近では、クライアントの在庫管理フロー改善を支援し、月間在庫ロスを15%削減。要件整理から業務定着までを一貫して担当しました。」


③ 自分の特性・スタンス

ここでは「あなたらしさ」が伝わる表現を入れましょう。

例:「課題の背景まで深掘りし、相手と議論しながら本質的な解決策を提案するスタイルを大切にしています。」

「ロジカルさ」「巻き込み力」「共感力」など、自分のキーワードをひとつ入れると印象に残ります。


自己紹介テンプレート(汎用型)

【自己紹介テンプレ】

① これまでの職歴や役割(職種/業界/年数など)
② 業務内容と代表的な成果(数字や実績が望ましい)
③ 自分の強み・スタンス(どんなスタイルで仕事してきたか)

所要時間:60〜90秒が理想

例:外資ITコンサルとしての自己紹介(私のケース)

新卒で外資系IT企業に入社し、ITコンサルタントとして約5年間、業務改革やシステム導入支援に従事してきました。特に製造業クライアントに対して、要件整理から設計・運用まで一貫して支援し、現場業務に即した仕組みづくりを意識して取り組んできました。

入社当初はTOEIC700と英語に苦手意識がありましたが、実務での読み書きを通じて徐々に克服し、現在はTOEIC900までスコアを向上させています。現在も英会話には課題を感じていますが、海外チームとの協業や資料レビューを通じて、実務レベルでの英語運用力を高めてきました。

最近では新人教育や中途採用面接にも関わる機会が増え、「個人の成長をどう支援できるか」に関心を持ちながら日々の業務に取り組んでいます。プロジェクトでは複雑な要件を構造的に整理し、関係者との認識を揃えることで課題解決を図る場面が多く、そうしたファシリテーション力や論点整理力を自分の強みだと感じています。


未経験職種への転職でも活用可能

仮に今とは全く異なる職種を目指す場合でも、自己紹介の構成は変わりません。

その際は、以下を意識すると良いです:

  • 「汎用スキル」の転用を示す(例:接客 → ヒアリング → 顧客折衝)
  • なぜその職種を選んだのかは志望動機で話すため、ここでは話しすぎない
  • 「勉強中の内容」「取り組んでいること」を簡潔に添えるのはOK

自己紹介が苦手な人へ:磨き方のコツ3つ

1. スクリプト化 → 録音して聞き返す

文章に落としてから録音すると、客観的に聞けるようになります。

2. 第三者に聞いてもらう

信頼できる友人や先輩、転職エージェントにフィードバックをもらいましょう。

3. 繰り返し練習 → 時間を意識

「90秒以内で収める」「文脈がつながっているか」など、チェックポイントを持って臨みましょう。


まとめ:自己紹介は“自分の武器”にできる

面接は“場当たり的な会話”ではなく、準備すればするほど通過率が高くなります。
そのスタート地点である自己紹介こそ、磨く価値のある部分です。

内容に正解はありませんが、「何を伝えたいか」「どう伝えるか」を整理しておけば、あなたらしいプレゼンができるようになります。

最初は難しくても、テンプレを使い、少しずつ言葉にしていくことで、自信が持てるようになります。
自己紹介を「ただの儀礼」ではなく、「魅力を伝える入り口」に変えていきましょう。

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